当社とお取引いただいているお客様のお作りになったコンテンツをご紹介します。
ご依頼いただいたのは東京家政学院大学を2023年3月に定年退職された上村協子先生です。
ご依頼内容は、今まで先生が発表されてきた報告書を、「年度・テーマごとに5分冊にまとめる」というものでした。
まずは、表紙のタイトル5分冊分を先生に考えていただき、取り纏める報告書を作成部数分ご用意いただきました。
表紙・背文字は金の箔押しで作成しました。今回の表紙には、纏められている報告書のタイトルがすべて入っています。表紙が目次の役割を果たしており、表紙を見れば、その冊子に収録されている報告書がわかります。一緒に作成してくれた当時の学生さんたちの様子が想い起こされるとこれは先生のこだわりです。
報告書に新しい表紙がつくことで、新たな命を宿した報告書が5分冊完成しました。
仕上がった5種類の黒い表紙の上製本は、それぞれに先生の研究がぎっしり詰まっています。ずっしりとした重みは、先生の教員生活の軌跡であるように感じました。一部は大学図書館に寄贈され、金の背文字が目立っていますとのこことです。
ご納品後、先生から本棚に並べた写真を送っていただきました。「眺めているだけでワクワクする」とのお言葉に、お手伝いさせていただいた私も大変うれしく思いました。
今回のように、長年取り組まれてきた研究を、集大成として取り纏めることはとっても素敵なことであり、目に見えて、すぐ手に取ることができる「紙で残す意味」も今回改めて感じました。