
資料数
29資料(内閣1、人事院1、内閣府4、総務省4、財務省1、文部科学省3、厚生労働省3、農林水産省2、経済産業省4、国土交通省4、環境省2)[当誌掲載順]
注目資料
★ 人事院 人事行政諮問会議 最終提言
★ 総務省 eシールに係る認定制度の関係規程策定のための有識者会議 取りまとめ
★ 厚生労働省 これまでの議論のまとめ(在宅医療における薬剤提供のあり方について)
★ 経済産業省 *ウラノス・エコシステムの拡大及び相互運用性確保に向けたトラスト研究会 報告書
★ 環境省 陽光発電設備のリサイクル制度のあり方について -中央環境審議会 循環型社会部会 太陽光発電設備リサイクル制度小委員会 産業構造審議会 イノベーション・環境分科会 資源循環経済小委員会 太陽光発電設備リサイクルワーキンググループ-
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*編集部注:ウラノス・エコシステムの拡大及び相互運用性確保に向けたトラスト研究会 報告書
ウラノス・エコシステム(Ouranos Ecosystem)とは、『DFFT(Data Free Flow with Trust;信頼性のある自由なデータ流通)の実現に向け、複数のシステムを連携させ、企業・業界を横断したデータの利活用を促進することで、データ・システム・ビジネス連携を具体的に推進し、官民協調で企業・産業競争力強化を目指す取組』で、経済産業省が推進しているものです。取組例としては、『「データ連携に必要となる仕様や標準等の策定」、「データ連携システムの開発」、「必要となる政策・制度の整備」等』になります。
報告書は、『経済産業省が推進するウラノス・エコシステムにおいて、産業データ連携を安全で信頼できる形で推進するために必要な「トラスト」の考え方とあり方について整理したもの』としてまとめられています。
ここで出てくる「トラスト」を、研究会では『産業データ連携の拡大に伴う、なりすましや参加権限を満たさない等による不正な事業者の参入や、データ改ざんや精度・品質の不十分なデータ等による不正確なデータの混入等のリスクに対し、「相手が期待を裏切らないと思える状態」』と定義しています。
そして『国内の8 つのユースケース(蓄電池、自動車LCA、電池パスポート、化学物質管理、鉄道、電力、人流データ、スマートビル)を対象に、データマネジメント・フレームワーク(DMF)を用いて、要求されるトラスト等について分析を行ない、また、国際的な企業間データ連携も視野に入れ、欧州、シンガポール、カナダ、英国の先行事例を整理』しています。
その結果、データ連携に伴う主要なリスクを次の3つに整理し、
1.事業者(主体の真正性・実在性)に関するリスク
2.データそのものに関するリスク
3.連携基盤等に関するリスク
『「事業者に関するリスク」は、各ユースケースに共通するリスクであり、官の情報を基にしたトラスト確保が分野横断的に有効となる可能性があることが示され、「データそのものに関するリスク」、「連携基盤等に関するリスク」については、「場」1 から要請される要素や水準に個別に応えることが合理的であり、各ユースケースやその設計において議論・対処すべき』としました。
最後に、今後の課題・将来的論点として、
『産業データ連携におけるトラストについての将来的論点としては、ユースケース間連携におけるトラストの確立、相互運用性の確保やスケーラビリティのある有用なアーキテクチャ・共通コンポーネント等の整備、複数の海外データスペースとの連携』ということを挙げています。
【参考】閣議決定文書における関連する記載
◆新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画(2024年6月21日 閣議決定)
『デジタルによる新たな価値創造を促進し、脱炭素社会・循環経済の実現といった社会課題の解決とイノベーションを両立するため、企業や業種を横断して、データやシステム連携を行うためのプラットフォーム構築等の取組である「ウラノス・エコシステム」を推進する。具体的には、先行ユースケースである蓄電池サプライチェーンでのカーボンフットプリント算出に向けたデータ連携システムの運用を着実に進めるとともに、欧州Catena-X(欧州等における自動車のバリューチェーン全体でデータを共有する枠組み)を始めとする海外プラットフォームとの相互運用性確保等にも取り組む。これらの成果を踏まえた上で、ライフサイクル全体でデータ連携を行う情報流通プラットフォーム及び運用体制の構築を推進する。』
◆骨太の方針(2024年6月21日 閣議決定)
『企業・業種横断のデータ基盤・システム連携のプラットフォーム構築など(ウラノス・エコシステム)を推進し、DXを通じた社会課題の解決とイノベーションを後押しする。』
◆デジタル社会の実現に向けた重点計画(2024年6月21日 閣議決定)
『我が国でも、ウラノス・エコシステムにおいて蓄電池を対象にしたデータ連携基盤を構築しているが、国際的なデータ流通の仕組みの実装が進む中、サプライチェーン・バリューチェーン全体を貫くマネジメントのために、今後とも、アーキテクチャ設計や標準化の観点でIPAと連携しつつ、海外との相互運用性の確保も視野に、ウラノス・エコシステム等において、信頼性を確保しつつデータを共有できる標準化された仕組み(データスペース)を様々な領域で構築していく必要がある。』
[出典]
経済産業省「ウラノス・エコシステムにおける産業データ連携の促進に向けた「トラスト」のあり方に関する報告書を取りまとめました」
・本資料
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250328006/20250328006-1.pdf
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250328006/20250328006-2.pdf
経済産業省「ウラノス・エコシステムの拡大及び相互運用性確保のためのトラスト研究会」
・第1回 ウラノス・エコシステムの拡大及び相互運用性確保に向けたトラスト研究会「【資料3】事務局資料」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/digital_architecture/ouranos/ouranos_trust/241120/siryo3.pdf
〇編集部より
インターネットサイト『NHK選挙WEB』の「大型選挙」、「2025年の注目選挙一覧」によると、6月22日投票の東京都議会議員選挙、7月の参議院議員選挙をはじめ、年末まで知事選や市長選が14件予定されています。
自分自身に選挙権がある選挙以外には、あまり興味・関心がないという人はいるかと思いますが、これから行われる選挙に関しては、選挙権があるなしに関係なく目を向けてみることで、現在の国の政治について何か見えてくるものがあるように思えます。実際、既に実施された首長選挙では、今の国政に対する不平不満による影響が反映された結果であると報じているところもあります。
7月の参議院議員選挙では、そうした影響がどう反映されてくるのでしょうか。またその結果がその後の地方選挙にどう影響があるのか、その選挙結果を受けて政策にどのような変化が出てくるのか、今後の動きには注目したいところです。